10月17日に行われる「第3回横浜運河パレード」の実行委員長を務める 小林 直樹さん 中区在勤 50歳
ハマを愛する情熱家
○…「横浜らしい海や川を活かした水上交通に目を向けてほしい」。船上で音楽ライブなどを披露しながら日ノ出桟橋をスタートし、大岡川などをめぐる横浜運河パレードの第1回開催から実行委員長を務める。今回は日ノ出桟橋をメーン会場に、勝烈庵や横浜ビールなど約15店舗が出店する「屋台村」を設置するなど、パレードを盛り上げる。
○…より住みやすい、後世に残したい街を実現しようと副理事長を務める濱橋会が中心となって4年ほど前に企画。同会は横浜の魅力を高めようと、地元メンバーが中心となって活動しているNPO法人だ。河川部長として、行政との渉外を担当し、初回開催に尽力するなど手腕を発揮。縦割り行政の弊害に苦しみながらも水上交通の社会実験として、企画の必要性を訴え続けた。
○…生まれも育ちも中区日ノ出町。中学、高校は硬式テニス部に所属。「たまにやると思い通りに動けなくて」と笑う。大学生の頃は所属するテニスサークルでバーベキューを率先して企画するなど「イベント好き」。大学卒業後、イベント企画をやってみたいとホールなどが入る渋谷の「Bunkamura」を所有する百貨店に就職するも、「ずっと婦人服売り場でした」とはにかむ。体調を崩したこともあり、4年ほどで離職し、地元にもどってきた。包装資材を扱う実家の小林紙工株式会社へ入社。現在は常務として経営だけでなく荷物の運搬や営業までこなす。妻と二人暮らしの住まいには「忙しくてあまりいないです」と苦笑い。
○…「会議は仕事が終わった午後9時頃から開始することも。みんな熱心にやってくれる。本当に支えられています」と周囲への感謝を何度も口にする。「いろいろな人と話し合って形にするのがおもしろくて。自分が楽しいと思ったことをやってきただけ。趣味と実益を兼ねてます。まちづくりはその延長線上です」と謙虚さがにじみ出る。
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