本牧 気まぐれ歴史散歩 【1】 『お馬流し』
今月からこのコラムを担当いたします横浜市八聖殿(はっせいでん)郷土資料館です。当館は本牧の丘の上にある小さな博物館。本牧の街をぶらぶら歩く感じで、毎回、本牧の歴史と魅力をご紹介していけたらと存じます。どうぞ宜しくお願いいたします。
初回となる本日は、もうすぐ452回目を迎える本牧の夏祭り『お馬流し』をご紹介いたします。
お馬流しは、日本各地で夏に行われる厄除け神事の1つで、神奈川県無形民俗文化財に指定されています。信長・秀吉・家康・信玄・謙信・氏康が戦っていたころから始まったとされ、『お馬さま』と呼ばれる神具や古から守られてきた所作など見所満載です。
しかし、このお祭りで最も凄いことは、大正から昭和30年代という短い間に、震災・戦災・接収・埋立という他で類を見ない激動を経験し、激変した本牧の街を、人々が助けあい支えあって守り抜き、この伝統行事も絶やすことなく受け継いできたことです。
今年のお馬流しは8月5日(土)・6日(日)の開催です。本牧山頂公園の夜を彩る手作りランタンやお神輿、盆踊り、夜店などイベントも盛りだくさんです。是非お出掛けください。
次回は、お馬流しが始まった場所、本牧十二天からもとの海岸線を辿ります。
(文・横浜市八聖殿館長
相澤竜次)
|
<PR>
|
|
|
|
|
|