南本牧ふ頭に整備された新たな廃棄物最終処分場が、10月22日に開設される。本格稼働は来年4月以降で、その後は、横浜市内の一般家庭からでるごみの全焼却灰が埋め立てられる。市資源循環局では50年の長期使用を掲げ、より一層のごみの減量化などに取組む方針だ。
開設されるのは、2007年度から10年かけて整備された「南本牧第5ブロック廃棄物最終処分場」。南本牧ふ頭の北側に位置し、現在稼働している第2ブロック処分場(今年度末埋立終了予定)のとなりにある。
埋立面積は、横浜スタジアムの6・3倍の16・4ha。水深は約35mで埋立可能な容積は400万㎥、東京ドームの3・2杯分にあたる。
埋め立てられる廃棄物は、一般家庭からでる生ごみなどの可燃ごみの焼却灰と、陶器などの不燃ごみ、また産業廃棄物も一部受け入れる。埋立海面の周りは、遮水護岸で囲み汚染を防止。また、汚染水があふれ出ないよう排水処理施設を完備している。
現在、市内で稼働している最終処分場は海面を使用した南本牧のみで、内陸部に位置する神明台処分地=泉区=は、11年に埋立を終了している。
最終処分場に埋め立てられる廃棄物の量は16年度現在、年間約12万㎥。1993年の第2ブロック開設当時と比べて3分の1程度まで減っているものの、新処分場の容量は400万㎥で、このままだと33年程度でいっぱいになる計算だ。
一方、市は50年の長期使用をめざしており、一層のごみの減量化や焼却灰の資源化に取組むとしている。
市処分地管理課は「370万人分のごみが埋め立てられることを考えれば、新処分場とは言え、容量に限りがある」と話し、分別の徹底などごみの減量化を呼びかけている。
市では、南本牧第5ブロック処分場の見学を受け付けている。問合せは同課【電話】045・671・2560。
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