中区・西区版 掲載号:2018年5月17日号
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門外不出のコーヒー横浜に ベトナムより初の2号店

文化

エッグコーヒーを手に陳社長(右)とグエンさん。4月23日のオープン日「CAFE GIANG」店舗にて
エッグコーヒーを手に陳社長(右)とグエンさん。4月23日のオープン日「CAFE GIANG」店舗にて

 世界各国からオファーを受けながら「72年間暖簾分けを断り続けてきた」というベトナムハノイの名物・エッグコーヒー発祥の店「CAFE GIANG」(カフェジャン)初の2号店が、横浜中華街にオープンした。

 日本に上陸したきっかけは、『皇朝』など中華街を中心に飲食店を展開する(有)ミックの陳祖明社長だ。「あまりの美味しさに衝撃が走った」。陳社長は初めてベトナムで飲んだ同店のエッグコーヒーに感動し、すぐさまオーナーのグエン・トリホアンさんに直談判。「1店舗で十分。拡大するつもりはない」と断られながらも、その後何度もベトナムに足を運び「どうしてもこの味を日本に届けたい」と直接想いを伝え続けた。

 元々料理人として1代で会社を築き上げてきた陳社長と、家業伝統の味を守り続けてきたグエンさん。お互いほとんど言葉が通じないなか、身振り手振りで交流を重ねるうちに同じ職人としての情熱が伝わり、ついに「陳社長になら」と、我が子にさえ教えていない秘伝のレシピと手法を受け継ぐことが許された。

本店の味を再現

 エッグコーヒーは1946年、5つ星ホテルのバーテンダーだったグエンさんの父が考案。当時入手しづらかった牛乳の代わりに、卵黄とコンデスミルクを泡立てた濃厚なカスタードクリーム状のものをベトナムコーヒーの上に乗せた。甘味と苦味がバランスよく合わさり、まるでティラミスを飲むような新感覚だ。

 コーヒーはベトナムから直輸入した独自の焙煎豆にもこだわり、グエンさんは「ハノイの店と同じ味」と太鼓判を押す。親愛の気持ちを込めてグエンさんを“師匠”と仰ぐ陳社長は「私のことを信頼し、門外不出の味を託してくれた師匠に感謝している。多くの人にこの美味しさを伝えられたら」と話している。
 

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