7月15日、横浜港大さん橋で行われる「ロックフェス」に出演する エディ藩さん 中区山下町在住 71歳
生涯現役のミュージシャン
○…ベトナム戦争まっただなかの1960年代のヨコハマの輝きを再現しようと企画された「ヨコハマロックフェス」。その中心メンバーとしてステージに立つ。60、70年代に日本の音楽シーンを席巻した「ザ・ゴールデンカップス」のギタリストで、古希を迎えた現在も横浜を中心に活動する日本を代表するミュージシャンの一人だ。
○…1947年、横浜中華街の生まれ。実家は「鴻昌」という中華料理店。「今とは街の匂いが違った。BARが建ち並び米兵相手のお店もたくさんあった」。そんな街に流れる音楽はレイ・チャールズをはじめとするアメリカのヒットチャートナンバーだった。そして高校1年生でエレキギターに出会う。「胸をかきむしられるような衝撃」と、音楽の道は必然だったのかもしれない。本牧の米軍接収地近くにあるクラブ「ゴールデン・カップ」に出演するようになり、そこでプロを決意。19歳でメジャーデビューし、『長い髪の少女』や『愛する君に』などの名曲を発表してきた。
○…いまでも月に4、5回はステージでギターを奏でる。本牧のゴールデン・カップや関内のパラダイスカフェが主。「お酒があるところがいい」と近年はもっぱらウイスキーや焼酎で、「身体をこわさない程度に」たしなむ。また昨年は日本最大級の野外ロックイベント「フジロック」に出演するなど、まだまだ現役だ。銭湯が大好きという庶民的な一面もある。
○…地域活性化の一助として主催者から相談を受け、横浜や本牧で活動しているミュージシャン仲間に声をかけることで実現した今回のロックフェス。「楽しみなんですよ」と胸を躍らせる。「指が動いて声が出る限りは続けたい。『終活』としてアルバムをつくりたいな」とはにかんだ。
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