障害者就労支援を行う事業所の職員が、実際に障害者を雇用する企業で職場体験―。そんな取り組みが6月から7月にかけて行われた。この就業体験は横浜市の事業の一つ。中区・西区では(株)高島屋横浜店、(株)ぱどシップ、グリービジネスオペレーションズ(株)で研修が実施された。
6月11日に研修が行われた、グリービジネスオペレーションズ(株)=中区桜木町。同社がこの研修に参加するのは4回目。
同社は親会社であるグリー(株)のゲームの素材作成や動作のテストなどを請け負う。「長時間座って仕事をするのがつらいから、立って仕事ができるスペースがほしい」という要望に合わせて、背の高いテーブルを設置するなど、障害の特性に合わせて規則や職場の環境を変えられる特性がある「特例子会社」という形態をとっている。
48人の社員のうち、42人が障害者であり、そのほとんどの社員がうつや発達障害などの、精神障害者だという。一般の事業所では職場環境に対する障害者の要望を汲み取るのが難しいが、同社はAIスピーカーを通して社長に直接要望を出せるという。
就業体験では2つの事業所から1人ずつ参加。意見交換後、ゲームの情報となる素材の文字起こし、キャラクター名の考案などの体験が行われた。
今回の就業体験を終えて、同社の障害者職業生活相談員、竹内稔貴さんは「支援機関の考えを聞くことができ、当社の考えも伝えられた。これからも広く社会に発信していくことが必要。今後も積極的にこの就業体験に参加していきたい」と意気込みを語った。
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