11月12日に馬車道にある「よりみち酒場」で地震・津波を想定した夜の避難訓練が行われた。関内エリアの飲食店を中心に災害発生時の避難経路が確認された。
この夜の避難訓練は、災害発生時の飲食店における対応を再度確認することが目的。飲食店には消防当局に避難計画書の提出が義務付けられているものの、スタッフが内容を把握していないケースが多いのが実態という。そこで市内の飲食店店主を中心とした「オールかながわ企業防災連絡会」が、避難指示が通じにくい夜の営業時間に地震が発生、その後の津波を想定し、避難経路を確認する訓練を企画した。
夜の避難訓練はもともと宮城県石巻市の被災した飲食店店主らで構成される「石巻芽生会」が実施していたもの。今回の訓練の水口憲治実行委員長=人物風土記で紹介=が昨年11月、芽生会の阿部司会長の講演を聴講したことがきっかけとなり企画された。訓練にあたり水口実行委員長は8月に石巻芽生会の夜の避難訓練を見学したという。
当日は馬車道商店街や関内まちづくり振興会、区役所職員、県職員、消防職員ら100人以上が参加した。一部の参加者には「酔っ払い」「視覚障害者」など役割が与えられ、地域防災拠点の市役所5階まで避難した。
訓練後は反省会が開かれ、「津波がいつ来るのかなど具体的な情報を客に伝えることが必要」「建物が無事ならば外に出るよりも垂直に避難したほうがいい」など様々な意見がでた。
水口実行委員長は「今回だけでなく、今後も継続して実施していきたい」と話した。
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