野毛地区振興事業協同組合(平出揚治理事長)は2月22日、公共道路である野毛ちかみちで2月から設置しているデジタルサイネージ(電子掲示板)の視察会を開いた。同掲示板では野毛地区のPRや防災のよびかけ映像のほか、広告などを発信する。
一般的に公共空間は、特定の団体や企業が活用することはできない場所。野毛ちかみちは、歩行者専用の公共道路として、野毛地区や横浜市営地下鉄・JRの桜木町駅、みなとみらい21地区などを通る動線となっており、1日に4万人近くが利用している。
野毛地区の活性化に取り組む同組合は、この道路に賑わいをもたせることで野毛地区の活性化につなげたいと野毛ちかみちにぎわい委員会を立ち上げ、2015年頃から地下道の活用について横浜市都市整備局(高瀬卓弥都心再生部長)と協議を重ねてきた。高瀬部長は「全国的にも、地域活性化を目的に公共空間を活用する事例が出てきている。野毛ちかみちは、自動車が通らず歩行者専用道路となるため、安全面の配慮もできる」と活用を前向きに検討。道路環境の改善やにぎわい創出、同地区の地域活性化を目的に「野毛ちかみち活用事業」を開始した。
野毛PR映像や防災クイズなど
第1弾として、同組合とまちづくり事業を進める一般社団法人アゴラの協力で地下道の支柱を使ったデジタルサイネージを4カ所設置。野毛地区の街並みや魅力を映像化したものや一般社団法人減災ラボとコラボした「減災クイズ」などを発信している。また、神奈川案内広告株式会社が窓口となり、地下道のデジタルサイネージや支柱を利用した企業・団体広告なども募集している。
市庁舎移転やMM開発見据え
同組合は2月22日、野毛ちかみち視察会を開催。同組合の平出理事長をはじめ、野毛商店街協同組合の石川凞忠会長、横浜市都市整備局の職員などが出席。デジタルサイネージや今後の展望などを紹介した。平出会長は「野毛ちかみちが横浜市の協力で活用できることを大変嬉しく思います」と感謝し、「市庁舎移転やみなとみらいの開発が進み、人の利用が増えるなかで、野毛地区の活性化のために事業を展開していきたい」と意気込む。今後は、地下道でギャラリー展やワゴン販売なども計画している。
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