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公開日:2020.02.06
伊勢佐木警察署協議会
黄金町の巡回強化を要望
旧違法風俗店の視察も
地域と警察が意見交換を行う「警察署協議会」が1月30日に黄金町の京浜急行線高架下で開かれた。伊勢佐木警察署によるもので、協議会メンバー8人と警察官が摘発以前の状態で残る旧違法風俗店を視察。メンバーからは巡回など警備強化を望む意見が寄せられた。
警察署協議会は1999年から2000年にかけて神奈川県警察などで発生した不祥事を契機に、警察の透明性や信用性向上を目的に警察改革の一環として法律で設置が定められた。全国の警察署で設けられている。
伊勢佐木警察署協議会は署管内の自治会町内会、医療・福祉、教育、事業者などの8人で構成され、四半期ごとに年4回開催されている。
普段は署内で開催しているが、今年は東京五輪・パラリンピックの開催もあり横浜に国内外から多くの人が訪れることから、風紀が乱れていた過去を振り返り、改めて地域における警察の役割を考えようと黄金町で実施。小林仁署長をはじめ同署幹部も参加した。
視察した旧違法風俗店は、タコつぼのように並ぶ2畳ほどの小部屋に布団が敷かれ、衣類なども散乱したまま。複雑な権利関係のため、手が付けられない旧店舗はまだ複数残されている。
歴史の継承課題に
話し合いは、アートで地域の活性化に取り組むNPO法人・黄金町エリアマネジメントセンターの事務所で行われ、画像や映像などを使い黄金町の歴史を振り返った。また、警察が近年の取組として高架下の鋼板への落書きや不法投棄の対策、防犯カメラの更新などについて報告。今後の課題として黄金町対策を知らない若い警察官への継承、残る旧違法風俗店の対策が挙げられた。
協議会からは、05年の違法風俗店一斉摘発「バイバイ作戦」後は警察が24時間体制で街を警備していたが近年その体制が弱まっていると指摘があり、巡回などの強化を望む声があった。
協議会会長の北川剛司さんは「警察と率直な意見交換ができる機会があるのはよいこと」と話した。傍聴した黄金町エリマネの杉山孝貴さんは「過去を踏まえて、私たちのアートによる街づくりの活動を評価いただいている」と語っていた。
京急日ノ出町駅から黄金町駅までの高架下およそ500mには、00年から05年ごろに最大約260の違法風俗店が並んでいた。地域住民らの働き掛けもあり、05年に警察が主体となった一斉摘発により違法風俗店は一掃。現在はアートの街として定着しつつある。
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