トップインタビュー 「エネルギーの安定供給に使命感」 東京ガス株式会社 神奈川支社 小和田 祐子支社長
―新型コロナウイルス感染症の影響があるなか、どのように事業を展開していますか。
私たちは、ガスや電気を供給するライフライン事業者です。特に磯子区と鶴見区に2つのLNG基地がありますが、オペレーションを担うそれらの基地で感染者が発生するのは避けなければなりません。一人一人の責任感のもと感染対策を取りながら、安定供給を維持することを常に意識して業務を遂行しています。
―地震など災害時の対応は。
大規模地震の発生に備え「予防」「緊急」「復旧」の3つの取り組みを行っています。日頃からガス導管に地殻変動に強い素材を採用したり、緊急事態の時は社員が現場に出向き1日も早い復旧を目指す態勢を整えています。東日本大震災で被災した茨城県日立地区(約3万戸)では、ガスや電気、水道など全てのライフラインがストップ。当社グループ3052人が現地に赴き、1週間でガス供給の再開を実現させました。災害時は、ハード面からソフト面まで当社グループで一丸となって対応します。
―地域に向けての取り組みを教えてください。
当社は神奈川県と横浜市と包括的な連携協定を2018年に結んでおり、ショールームのイベントや小中学校への出張授業などをSDGsの達成を切り口に事業を行っています。支社1階のショールームでは、県内農家などの生産者と飲食店をつなぐ調理イベントを通じて地産地消のお手伝いをさせていただいています。また、エネルギーを大切に使ってほしいという思いで、次世代の子どもたちに向けた出張授業を20年以上続けています。横浜市内では1年間で約1800人に受講いただいております。
―SDGsの取り組みが本業に結びつくことは。
最低限度の生活ができることをベースに考えると、安定的なエネルギーの供給と拡大に関わるライフライン事業そのものがSDGsの達成に向けた取り組みに繋がっていることがわかります。SDGsという指標があることによって社員一人一人が社会に貢献していることがより分かりやすくなったと思っています。これからも地域の人とコミュニケーションを取りながら、地域で起こっている情報を収集し当社の事業に反映させることで、よりよいサービスを提供できる舵取りを担っていきたいです。
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