新型コロナウイルスの感染が再び広がる中、忘年会や新年会を開催しない企業が9割近くにのぼることが分かった(東京商工リサーチ調べ)。横浜市内のホテルでは「GoTo」効果もあり、宿泊客やレストランは一部客足が戻りつつあるものの、宴会場を使った大規模な式典や会食を伴う会合などは中止や縮小開催になり、「例年1年前から予約が入っている」という企業の忘年会や正月の賀詞交歓会も、軒並みキャンセルに。依然厳しい状況だという。
そんななか各ホテルでは、これまでは立食ブッフェが多かった料理の提供方法を着席の個々盛りに変更したり、テーブルの利用人数を従来の約半分に減らすなどの感染対策を施した新しい生活様式の宴会スタイルや、宴会場の新たな活用法などを模索している。
多彩な新プランも各ホテルが工夫
横浜ベイホテル東急では12月から新宴会プランを開始。通常大人数利用が基本の宴会場を、2人から予約可能に。料理は用途に合わせて選べる2種類の着席提供で、大皿料理を1人分ずつ分けて提供したり、複数の料理をワンプレートにする=写真下=など極力接触回数を減らす工夫をした。担当者は「宴会場は全て個室で感染症対策も万全。女性スタッフが考えたコロナ禍ならではのお得な特典や料理などの内容も充実させた。少人数や個人の会食需要も取り込めたら」と期待する。
ヨコハマグランドインターコンチネンタルホテルでは、短時間のパーティープランを提供。利用は1時間でオードブルと飲み放題、ホテル料理の土産が付く。またリモートを使用したオンラインパーティーにも対応するほか、小宴会場の新たな活用法としてスイートルームのような個室でアフタヌーンティーが楽しめるプランも。横浜ベイシェラトンホテル&タワーズでは宴会場の個室を使い、シェフが目の前で調理する鉄板焼プランを9月から販売。既に10件以上の利用があった。
一方中華街のローズホテル横浜では、企業が社員への忘年会代わりに重慶飯店の点心セットを購入するケースも。宴会場で提供する弁当を「持ち帰って食べたい」という要望に応え、レンジ対応のプラスチック製弁当箱での提供も行っている。
中区・西区版のローカルニュース最新6件
|
|
|
|
|
80周年記念事業で地域のつながりを3月28日 |
|
<PR>