「見た目が理由でいじめられる人をなくしたい」。小学1、2年生のころの経験が、その思いを強くする。
「自分らしさを認め合うということが大切」と話し、そこから今回のスピーチのタイトルになった。
7月21日の本選に向け、4、5回にわたり練習しスピーチの内容を暗記したという。「一番伝えたところをゆっくり語るなど、話し方も練習した」とはにかんだ。
稲荷台小学校の中山正之校長は「思いがしっかりしている」と内容を評する。言葉を一つひとつ選びながら書き上げたスピーチの原稿には、古屋さんの思いがしっかりと込められている。
相手の個性も自分の個性も
みなさんは、アトピー性皮膚炎について知っていますか?アトピー性皮膚炎とは、皮膚のバリア機能が低下し、かゆみを伴う湿疹が良くなったり、悪くなったりを繰り返す病気の事です。私は、この病気をもっていて、
「肌が気持ち悪い。うつるから近よらないで」
など見た目だけの理由で差別的な発言をされ、仲間外れやいじめを受けていた時期がありました。その時私は、学校に行って肌を見せるのがとても辛かったです。
2019年、7月、見た目が理由のいじめがあって中学3年生の女子生徒がマンションから飛び降りて自殺してしまった事故がありました。また、2021年の朝日新聞のアンケートでは513人中、約70パーセントにあたる356人がみんなと見た目がちがうという理由でいやな思いをした事があると答えていました。この事を知って人を見た目で判断する事はなにがあっても絶対にしてはいけない事だと強く思いました。私がいじめられてた時、一人でなやんでいたら一人の友達が、
「大丈夫。そんな事気にしなくていいよ」
と言ってくれました。 その時心の中で何かが変化しました。私の事を少しでも理解してくれている人が居る事を知り、少しずつ強い心をもてるようになりました。
見た目だけで人を判断したり、差別したりするような出来事を無くすには、相手の個性も自分の個性も、お互いに尊重しあう事が大切だと思います。
また私は、男の子と一緒に遊ぶ事が多くあります。それに対して、
「男の子ばかりでは無く女の子とも遊んだら」
と言われた事がありました。その時私は、周りからへんな目で見られているのかな、と思っていました。しかし、私の周りには、笑顔にしてくれる人、誰とでも仲良くできる人がたくさん居て、その人達に自分が男の子と遊んでいる事をどう思っているか聞いてみました。すると
「誰が誰と遊んだって自分が楽しいと思えるんだったらいいんじゃない」
と言われ安心して関わる事ができました。自分が一緒に居て楽しいと思える人達と居たいという自分の思いをこれからも大切にしたいと思います。
見た目が理由でいやな思いをする人、いじめを受けてしまう人を0にするというのは難しい事だと思います。でも、一人一人の行動で0に近づける事ができます。そのためには、それぞれの個性を認め合い理解し、みんなが平等に関わり合う事が大切です。人を見た目で判断したり、男だから女だからと区別をしない環境にしていきましょう。辛かった時に支えになった友達の言葉を大切に、私はこれからも自分らしさを大事にしていきます。
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