高校野球神奈川大会の決勝戦が7月27日に横浜スタジアムで開かれ、横浜高校=金沢区=が東海大学付属相模高校を1対0で破って連覇を果たした。横浜の神奈川大会制覇は2年連続20回目。横浜が九回裏に均衡を破り、サヨナラ勝ちで接戦を制した。
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「結果は考えないで、思い切って振ってこい」。九回裏二死二塁。玉城陽希主将(3年)は、打席に入る前の萩宗久選手(2年)にそう声をかけた。「自分も下級生の頃から試合に出ていて、あそこに立った時の重圧は分かっている」。先輩からかけられた言葉に萩選手が応え、均衡を破る一打を放った。
捕手としてチームをけん引した玉城主将は、鶴見区出身で小学生の頃は同区内の少年野球チームに所属、6年生で横浜DeNAベイスターズジュニアチームに選出されると、NPB12球団ジュニアトーナメントでチームの初優勝に貢献。中学時代は中本牧リトルシニアで活躍した。その後は当時のベイスターズジュニアで監督を務めた鈴木尚典氏(横浜高出身)との縁もあり横浜へ進んだ。
チームからの信頼厚く
小中時代も主将を務めた。中学時代を過ごした中本牧リトルシニアの村上林吉監督は、玉城主将について「自ら考えて行動できる選手。研究熱心で色々なことに挑戦していた」と振り返った。
横浜でも昨夏の大会後から主将に。チームメートは口々に「主将は玉城しかいない」と話し、村田浩明監督も「玉城中心のチーム。彼が欠けたら、チームにならない」と全幅の信頼を置く。
名門校の主将としてプレッシャーも大きい中、「この1年は苦しい、つらいことの方が多かった。それでも優勝した一瞬で報われた」。「結束力」をテーマにしてきたチームをまとめあげ、連覇の原動力となった。
甲子園でも一戦必勝
昨年は一塁手として神奈川大会からメンバー入りし、甲子園の舞台にも立った。主将として臨む2度目の聖地に向けて「出場を目標にはしてきたが、行くだけでは意味がない。横浜高校という看板を背負って、一戦必勝で勝ち抜いていきたい」。夏の甲子園は8月6日に開幕する。
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