戸部小学校=西区伊勢町=の4年1組の児童30人が作ったオリジナルの和菓子「石崎桜」が同校近くの和菓子店「田邊屋」で販売されている。
石崎川に浮かぶ桜をイメージした商品は、桜餡を求肥(ぎゅうひ)で包み桜の塩漬けを乗せた春らしいものとなっている。子どもたちは「甘じょっぱく、味のバランスが良い商品になった」「季節感を大事にする和菓子。春の訪れを感じるようなものにした」と話している。
4年1組の児童は総合の学習の時間で和菓子作りに取り組んできた。きっかけは校内にあった柏の木。こどもの日に食べる柏餅に使われるのはこの葉なのかと疑問に感じ、実際に作ってみるところから始まったという。
その後、和菓子に興味を持った児童は自分たちのオリジナルの和菓子を作るというテーマで学習を進めた。実際に食べたり調べたりして和菓子の種類や作り方を学んだ。
和菓子を作る過程では、田邊屋の塩田弘さん(80)からアドバイスをもらい複数の商品を考案。「実際に販売して地域の人に笑顔になってもらいたい」という児童の思いを受け、田邊屋での販売が決まった。地元の川の名前を商品名にするなど、児童のこだわりが詰まった一品に仕上がった。
春の定番商品に
塩田さんは自身も戸部小の出身。「子どもたちが考えた商品を販売するのは感慨深いものがある。見た目も素晴らしく、季節感が表現されておりよく考えられた商品になっています」と太鼓判を押す。
商品は桜のシーズンが終わる4月末ごろまで販売される。1個280円。来年以降も桜の季節に販売する予定だという。
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