神奈川県全域・東京多摩地域の地域情報紙

  • search
  • LINE
  • MailBan
  • X
  • Facebook
  • RSS

区役所 「窓口カスハラ」対応苦慮 職員要望も体制未整備

社会

公開:2024年12月5日

  • X
  • LINE
  • hatena
「窓口カスハラ」対応苦慮

 企業や店舗が客から理不尽な要求や迷惑行為を受ける「カスタマーハラスメント(カスハラ)」が社会問題となる中、横浜市の区役所窓口でも来庁者からのハラスメントが起き、難しい対応を迫られることもある。職員からカスハラ対策を求める声が出ているが、体制は未整備で具体的な検討には至っていない。

 区役所窓口でのカスハラについて、市市民局は「カスハラの定義が明確ではないため、件数は把握していない」とするが、来庁者対応が多い戸籍課や保険年金課などの窓口で迷惑行為が起きやすいという。来庁者が過度に謝罪を求めたり、職員や家族へ危害を加えることをほのめかすことがあるという。SNSに職員の名前や広報物に使われていた顔写真が投稿される例も見られる。

 過去に区役所に勤務していたある職員は「窓口で業務と関連が薄い件で持論を数時間話す人がいた。話を遮ったり、別の部署に回すと余計に時間がかかるため、最後まで話を聞くしかなかった」と対応の難しさを語る。

 同局によると、職員への暴力や脅迫が疑われる場合には、専門部署が対応する仕組みがあるが、カスハラに特化したマニュアルや庁内で事例を共有する体制は確立されていないという。

 窓口担当職員からカスハラ対策を求める声があることに加え、市人事委員会も10月、「職員保護の観点から組織として具体的な対策の検討が必要」との報告を出した。

他自治体では録音も

 他の自治体では、電話の通話を録音したり、話し合いが長時間になった場合は対応を打ち切るところもある。同局は、これらの例を把握し、対策の必要性は感じつつも、「具体的に検討するには至っていない」という。

 市は職員が市民の声に耳を傾ける「広聴マインド」を重視しており、カスハラ対策との兼ね合いが難しい。対策について同局は「市民の理解なくしては進められない」としており、「正しい知識のもとで適切に対応できるように努める」と、まずは窓口サービスの向上を図っていく方針だ。

中区・西区・南区版のトップニュース最新6

みんなの遊び場誕生

黄金町駅高架下

みんなの遊び場誕生

京急と地元NPOが運営

6月19日

改定に子どもの意見

いじめ防止基本方針

改定に子どもの意見

小中生から3400件超

6月19日

地ビールでまちおこし

地ビールでまちおこし

三溪園の梅を利用

6月12日

全国初、短時間預かり始動

横浜市

全国初、短時間預かり始動

子育て支援でモデル事業

6月12日

市有地が一時避難場所に

南区八幡町

市有地が一時避難場所に

消防団の活動にも

6月5日

新たな芸術拠点が誕生

MM線新高島町駅

新たな芸術拠点が誕生

「人がつながるハブに」

6月5日

6月20日・21日 参加無料

これからの賃貸住宅に求められるニーズを先取りした設備が満載 実例現場見学&不動産個別相談会

https://www.asahi-kasei.co.jp/maison/event/detail/?meid=91641

小学生と関わる仕事をしてみませんか?

小学校内及び民間施設等の職場で、放課後の子どもたちの学習支援や遊びを行います。

https://www.city.yokohama.lg.jp/kosodate-kyoiku/hokago/houkago-jinzai.html

<PR>

意見広告・議会報告政治の村

あっとほーむデスク

中区・西区・南区版のあっとほーむデスク一覧へ

イベント一覧へ

コラム一覧へ

中区・西区・南区版のコラム一覧へ

バックナンバー最新号:2025年6月21日号

もっと見る

閉じる

お問い合わせ

外部リンク

Facebook