意見広告・議会報告
中区火災発生件数 市政報告 2年連続で市内最多 自民党市会議員 松本 研
令和6年の市内火災発生件数は678件で、前年より55件減少しましたが、建物火災は457件で前年より19件増加しました。出火原因で最も多いのは放火(115件)、タバコ(110件)、コンロ(84件)で、亡くなられた方は24名で前年より10名増となり、過去10年では最多となり、全員が住宅火災によるもので、19名が65歳以上の高齢者でした。
中区における火災発生件数は前年より5件増の93件で、2年連続で市内最多となりましたが、幸いに亡くなられた方はいませんでした。出火原因の主なものは、中区では1位がタバコ(24件)、次いで放火(18件)、電気機器(14件)、コンロ(10件)、配線器具(4件)となっています。
中区は他区と比べ、飲食店などが多く、来街者も多いため、料理店からの出火やタバコのポイ捨てなどによる火災が多くなっています。昨年6月7日に中華街で発生した火災で13軒、310平方メートルが延焼したことにより、焼損面積は前年の3倍以上の417平方メートルとなり、火災発生件数と焼損面積を引き上げました。しかし、この火災では、歴史ある伊勢佐木、加賀町、山手の3消防団が統合され、4月に誕生した中消防団からも38名の団員が、消防職員と連携し消火に協力し、最小限の被害でくい止めることができました。また、タバコによる火災は前年より3件増の24件、放火は4件増の18件、電気機器による火災は5件増の14件、コンロによる火災は2件減の10件となりました。タバコによる火災は、ゴミ箱や植込みへのポイ捨てが原因であり、放火による火災は11月に7件連続で発生した本牧山頂公園での小規模な放火が原因です。消防署では、地元消防団の皆さんと一緒に、パトロールの強化や近隣地域への注意喚起を行っています。
火災を防ぐために
全火災件数の約半数を占める住宅火災の原因は、揚げ物等の調理中にその場を離れたり、着衣に火が付くことなどによる「コンロ火災」が最も多く、次いで、寝タバコやタバコのポイ捨てなどによる「タバコ火災」、最近増加傾向にある電気機器やテーブルタップなどの発熱による「電気火災」となっています。住宅火災から命を守るためには、熱や煙を感知して、火災の発生を知らせる「住宅用火災警報器」の設置や調理中の火の元の注意、電気機器の過充電やテーブルタップの許容量を超えた使用を控えることや初期消火のための家庭用消火器の用意などが大切です。また、住宅火災で亡くなる方の約8割は65歳以上の高齢者です。そこで、高齢者世帯を対象に、ご希望に応じて市内各消防署で実施している、消防職員がご自宅を訪問し、住宅内の防火対策をアドバイスする「防災訪問」を利用されることもご検討ください。
これからも市民の生命・財産を守るため、消防力の強化と消防団の機能充実に取り組むとともに、地域の皆さんと一緒に防火意識の啓発に向けて努力してまいります。
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![]() 中華街の火災現場で消火活動に尽力する消防隊
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