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公開日:2025.06.26

横濱スカーフ
伝統工芸を次世代に
ベイスターズグッズで周知

  • 「横濱オリジナルシルクスカーフ」を手に日本シルクを守り育てる会の佐野さん(右)と長谷川さん

  • 手捺染のイメージ(提供写真)

 横浜DeNAベイスターズのオフィシャルグッズとしてこのほど「横濱オリジナルシルクスカーフ」が新たに加わった。コラボレーションを企画した日本シルクを守り育てる会=中区=では、「地元球団のファンを通じて、若い世代にも横浜の伝統工芸品であるシルクスカーフを知ってもらえたら」と期待する。

 「横濱オリジナルシルクスカーフ」は、スカーフの製造販売を行う(株)丸加=南区宿町=が製作を手がけた。デザインはベイスターズブルーを基調に、横浜スタジアムやみなとみらいの観覧車、ベイブリッジ、馬車道など横浜の名所や今年のユニフォームを着た選手の絵が散りばめられている。職人が1枚ずつ手作業で染め上げる伝統技術の「手捺染(てなっせん)」にこだわった「メイドイン横浜」だ。

 グッズ化は、昨年11月にベイスターズが26年ぶりに日本一になったことをきっかけに、中区を拠点に活動する「日本シルクを守り育てる会」の副会長を務める佐野美知子さんが、ベイスターズに横浜の地場産業である「横濱スカーフ」のグッズ化を打診。「野球(グッズ)を通じて、横浜の伝統工芸品を次世代へと紡ぐきっかけになれば」(ベイスターズ)と話が進み、約半年かけて商品販売が実現した。「せっかく作るなら本物を」と高級ブランドのスカーフでも採用されている最高級のシルク生地を贅沢に使用。光沢のあるなめらかな肌触りと程良い厚みが特徴だという。

シルクで栄えた横浜

 横浜は開港とともに生糸(シルク糸)の集積地・輸出の一大拠点として栄えた。明治期には輸出の7割がシルク製品となり、横浜や近代国家への発展に貢献した。その流れの中で絹のハンカチが生まれ、昭和初期に「スカーフ」が商品化。戦後に生産が盛んになり、高度成長期には、トップレベルの品質を誇る伝統工芸品として横浜のスカーフが世界シェアの8割を占めたという。

 同会メンバーで、スカーフコンシェルジュの長谷川由美さんは「首や腕、カバンに巻いたり、ヘアアレンジに使ったり。1枚あれば夏は日よけや冷房の寒さ対策にもなる」と、スカーフの万能さをアピール。同会では「応援グッズだけでなく、横浜土産や日常生活でぜひ気軽に活用してほしい」と話している。

 サイズは66cm×66cmで、税込1万800円。オフィシャルショップやウェブで販売している。

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