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公開日:2025.09.04
聖光学院藤山さん
天文オリンピックで「銀」
初出場の国際大会で
聖光学院高等学校=中区滝之上=の藤山泰地さん(3年)が8月11日から21日までインドのムンバイで開催された「第18回国際天文学・天体物理学オリンピック」で銀メダルを獲得した。日本代表として参加した5人全員がメダルを授与された。
同大会は天文学や天体物理学の知識を競う、主に高校生以下の生徒が対象の国際大会。今年は64の国と地域から288人が参加した。
試験は筆記に加え、観測データの現象分析、望遠鏡を使ったターゲットの観察、プラネタリウムに投影された星空の観察の実技が行われた。得点率が80%以上の人に金メダル、65%以上に銀メダルが授与された。
今年2月の「第4回日本天文学オリンピック」で金賞に輝き、日本代表に選抜された藤山さん。受験勉強の合間に通信研修を受けるなど、地道に大会に向けて知識を増やしていった。大会の結果に、「メダルを目指していたのですごく嬉しかった。家族や友人もすぐに連絡をくれた」と笑顔を見せた。
また、大会期間中は他国の参加者たちとトランプやUNOで交流を深めたという。「普段は会えないような海外の人たちと話ができて楽しかった。世界の大きさを知った感じ」と振り返る。
授業きっかけに
天文学に興味を持ったきっかけは中学3年生の地学の授業。「先生の教え方が上手で、面白いなと感じるようになった」と話す。一昨年の冬に友人から大会の存在を教えられ、挑戦を決意した。
昨年も日本大会に出場したが金賞を逃し、「今年はやってやるぞ」という思いで臨んだという。
「地球を出てみたい」
藤山さんは天文学・天体物理学の魅力を「いろいろな知識を統合して考える、単純ではないところ」と語る。
好きな教科は意外にも世界史だ。「自分が見たことがない、行ったことがないスケールの広い世界に惹かれるのかも」と分析する。夢は実際に宇宙に行くこと。「天文学は見るだけの学問になりがちだが、1回くらい地球から出てみたい」と憧れを語った。
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