中区・西区・南区 人物風土記
公開日:2026.10.15
「空の便り展inヨコハマ」を11月3日から8日まで開く造形・絵画講師 小林 京子さん 中区石川町在住 74歳
病気乗り越え、笑顔広げる
○…3年前に脳幹梗塞で右半身不全に。入院中、窓際のベッドから見上げた空は刻々と変わり重厚だった。「2月の空は美しい。こちらの生き様も見られているようだった」。空に励まされ再び明るさを取り戻す。そんな空の絵を広く募集した参加型の展覧会を11月3日から開く。「さまざまな人のチャレンジのきっかけになれば」
○…中区山手町出身。幼少期から絵が好きで、女子美術大学に進学し油絵を専攻した。家業を継ぎ制作から遠ざかったが、得意な絵を仕事にしたいと造形・絵画講師に。自身の開いた教室には、約70人が通っていたこともあった。32年前、画廊開設時に出会った作家夫婦の作品に衝撃を受けた。写実的な絵と比べ「パワーがあり美しくて面白い」と感じ、価値観が変わった。現在も「感心する上手い絵ではなく感動する素敵な絵を描いて」と生徒を導く。
○…乳がん、心疾患、鬱病など乗り越えた病気は数知れず。だが、半身不全になった時は「人に迷惑をかけるくらいなら死にたい」とふさぎ込んだ。「階段を1段登った時は感動で涙が出た」というリハビリ。毎日5時間続け、利き手の右手でペンを持てるようになった。自身が描いた空の絵に人が集まり、病院も明るい雰囲気に。「入院前より、非があるところがいいところと自分を受け入れることができた」
○…目指すは「元気いっぱいのおばあちゃん」。アフリカ柄のパンツを身に着け、「元気のない人に押し付けている」と笑顔。横浜で好きな場所は、作られていない自然が残る三渓園。座右の銘は「いつもニコニコ」。今後は、2人の孫と「おばあちゃんのいたずら書き展」を開きたいと話す。絵を通じてたくさんの人に笑顔と温かいパワーを送り続ける。
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