老人クラブ「六ツ川中一わかば会」の会長で、市老人クラブ連合会から表彰された 森田 芳秀さん 六ツ川在住 82歳
「改革精神」より良い集いに
○…老人クラブの会長として長年にわたり、クラブ運営に貢献したとして「市長表彰」を受けた。会長職で重きを置くのは、皆が楽しめる「雰囲気づくり」。若い会員が意見しやすいよう、積極的に歩み寄る。「名誉ある賞を頂けて光栄。クラブ活動を続けられているのは皆さんのおかげです」と感謝の言葉を述べる。
○…「忍者の里」として知られる三重県伊賀市出身で高校卒業後に上京。1965年、結婚を機に六ツ川へ移り住んだ。定年まで勤めたIT企業では、業務管理の仕事を担い、社員がより効率的に動ける方法を模索し続けた。「もっとこうすれば良くなるんじゃないか」と、考え抜くことで探求心が養われ、それが「改革精神」の礎になった。
○…定年後、「イキイキと過ごしたい」と、六ツ川の老人クラブ・旭ヶ丘クラブ(現すぎな会)への入会が現在の原点だと語る。「当時の旭ヶ丘の会長から教わった『楽しい集いにする』などの思いが、わかば会で生きている」と話す。2004年には区老連の事務局長に就任。「クラブは皆が笑顔でいられる場所」。メンバーの仕事量が偏っている光景を目の当たりにし、サラリーマン時代に感じたような「改革しなければ」との強い責任感が芽生えた。運動部、文化部といった部の役割を明確にしたことで運営がスムーズに。継続的に会員が思いを共有したことも改革につながった。
○…野球好きでDeNAファン。「昔は阪神ファンだったけど、故郷より何倍も長く住む横浜に愛着がある」と微笑む。かつては南区少年野球連盟の会長を務め、審判員の育成などに尽力。講習会の頻度を増やした。「子どもたちが気持ち良くプレーできる手助けをしたかった」と語る表情には、変化を恐れない強い意志にあふれていた。
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