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南区 人物風土記

公開日:2020.10.01

少年野球チーム「清水ヶ丘ジャイアンツ」の監督を務める
益留 順一さん
清水ヶ丘在住 50歳

根性と知性兼ね備えて

 ○…48年の歴史あるチームの舵取り役を今年から任されている。現在は、市内の予選を勝ち抜いた強豪が出場するYBBL大会に向けて準備を進める。自身の長男も小学生だった7年前まで所属し、深い思い入れがある。「長男もお世話になったのでチームには恩がある。伝統の堅い守備により磨きをかけ、子どもたちを優勝させたい」と力強く語る。

 ○…鶴見区出身。小学2年で野球を始めた。チーム事情などもあり、「小中学生のころは技術的なことを誰かに教わった記憶がない」と話し、プロ野球中継で選手の動きを研究した。「原点は元巨人の篠塚和典選手の堅実な守備」と語り、その考えは指導者になった今でも変わらない。「野球は守りからリズムを作るスポーツ。良いプレーが出た後は高確率で自陣に流れを引き寄せられるから」と揺るがない。

 ○…「選手とのコミュニケーションも大切」と話し、子どもが観る野球ユーチューバーの動画を隈なく確認。多くの弱小チームを強くした野村克也さんの本を読み、監督としての在り方を学ぶなど、探求心を持ち続ける。「『絶対に勝つ』という強い気持ちと『どうしたら勝てるか』という知性が噛み合った時、チームは強くなる」

 ○…横浜高校OBを中心とした草野球チームにも所属するが、「平日は仕事、休日は少年野球で全然参加できていない。プレイヤーとしては事実上の引退だね」と苦笑い。指導者として厳格な部類に入るというが、それは子どもに野球を好きになってほしいという愛情の表れだ。「選手のことは我が子のように思っているからかわいい。だから勝利の喜びを味わってほしい」。厳しさと優しさを兼ね備えた”チームの父親”は縁の下から選手の成長を見守る。

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