「フォトサロン97」の代表で吉野町市民プラザで写真展を開催する 栗山 文男さん 六ツ川在住 72歳
感動と変化、一枚に記録
○…「撮る側も見る側も感動する一枚を残したい」。写真への強い思いを9人の仲間とともに地域に発信する。新型コロナウイルスの影響で発表の場は約2年ぶり。「活動の成果をようやく披露できる。家に飾りたいと思ってもらえるような感動を地域の皆さんに与えたい」と意気込みを語り、久しぶりに行う写真展の準備を進める。
○…高校卒業後は電気設備の施工などを行う職人として活躍し、40歳で独立。43歳で六ツ川に移り住んだ。仕事で全国各地を飛び回る中、「目で見た景色をカメラに収めたい」との感情が湧いた。50歳のころに知人の紹介で「フォトサロン97」に入会すると、約5年前から2代目代表を任されている。最高の瞬間を残せるようにメンバーに「周囲の心に響くまで『撮影』と『確認』を繰り返して」と呼び掛ける姿に妥協はない。
○…写真を始めて集中力や観察力が養われ、仕事にも良い影響を与えているという。「書類の作成にしても『本当にこれで合っているのか』と丁寧に確認する習慣がついた」と話す。今までは見過ごしていた六ツ川の四季の変化を観察し、地域への関心も高まった。近所の児童遊園地やこども植物園にも足を運ぶ。「春は満開の桜、夏は木にとまるセミ、秋は紅葉、冬の雪景色などの四季を感じられるのが日本の良さ」とにっこり。
○…妻と2人暮らし。「妻も写真に興味を持ってくれ、よくアドバイスをくれる。良き相談相手で助かる」と笑う。6月には奥会津の「霧幻峡」へ行き、川と霧の調和を撮りたいと胸を躍らせる。「コロナ禍なのでゆっくりと観光するのは難しいが、きちんとカメラに収めてメンバーと感動をシェアしたい」。レンズを通して見る喜びを伝えていく。
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