バンドのギタリストとして活躍する 森永 淳哉さん 井土ケ谷中町在住 60歳
ギターでつなぐ人と地域
○…関内周辺を中心にライブハウスなどで精力的に演奏している。「この何十年もギターばかり」と自宅の部屋に並んだ多くの相棒を眺めて目を細める。
○…熊本で生まれ、父の転勤によって4歳から浦和で育つ。ラジオから流れる洋楽に刺激を受け、中学生の時、英国のロックバンド「レッド・ツェッペリン」を聴いて「ギターを買うしかない」と思い立った。貯めたお年玉で手にしたギターを毎日触り、1日3時間の基礎練習を繰り返し、高校で初めてバンドを組んだ。現在はシンガーソングライターとして活躍するNOKKOさんとも同じバンドにいたことも。浦和は野外ロックイベントが企画されるほどで、環境が自然とロックの道へ進ませた。
○…大学でもバイトとギターに明け暮れ、プロを目指すと誓った。演奏を見た人から声を掛けられ、28歳でレコードデビュー。曲はNHKでも放送され、「近所の人から声を掛けられるようになった」と笑う。ギターの中でも激しいスタイルではなく、ブルースやフォークがメイン。演奏技術を評価され、多くのバンドから依頼を受けて弾くようになった。
○…4年前、横浜に移った。母親の介護の経験から介護従事者に「これだけのことをやってくれる人がいるとは」と尊敬の念を抱いた。最近では、高齢者施設の利用者へ向けた配信ライブにも力を入れ、「親にできなかったことをしたい」と介護施設への送迎の運転もしている。現在は、横浜出身の矢口早苗さんらと組んだ「DARK SIDE OF THE MOON」で活動。自らが育った浦和と横浜をつなげる音楽イベントの構想も温める。「全国をつなげて、活性化させたい」と壮大な夢へ向けてギターを弾き続けていく。
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