笑いと深呼吸を組み合わせた健康体操「笑いヨガ」の講師を務める 狩野(かりの) 英雄さん 六ツ川在住 53歳
長寿支えるスマイルを
○…介護事業を手掛ける会社を経営する傍ら、住民の健康増進を支えるため、2年前から六ツ川地域ケアプラザで「笑いヨガ」の魅力を伝えている。「笑顔は長生きの秘訣といわれている。笑いヨガが皆さんのつながりを深めるきっかけになれば」と爽やかに笑う。
○…六つ川小、六ツ川中出身。ダイビングインストラクターなどを経て、28歳のころ、仕事の関係で茨城に引っ越した。さまざま職種を経験し、42歳で介護施設を運営する会社に。業界の知識がないまま、施設長などの責任者を任された。「40歳を過ぎて、ゼロからの出発だった。複数の業務を同時に行う中で、物事を広い視野で見られるようになった」と述懐し、大きな成長を実感したという。この仕事の縁で笑いヨガと出会い、今では教える立場だ。
○…妻や息子の理解を得て、2年前に茨城から両親が暮らす実家に戻り、介護施設の紹介や家事代行を行う会社を立ち上げた。数年前に義父が病気で倒れ、介護サービスが必要になったことが起業理由の一つだという。「妻がヘルパーで、自分も介護に詳しくなったので義父に合うサービスを見つけられた。何も知らない状態であれば、探すのに苦労したと思うし、それを想像するとゾッとする」と苦笑い。「介護の知識がゼロだった自分だからこそ、皆さんの悩みを解決できる自信がある。地域の生活支援を広げたい」と語り、事業拡大を目指す。
○…「六ツ川は地元愛が強い地域かな」と話し、小中学校の同級生とは今でも交流が続く。「みんなで酒を飲みながら、何気ない思い出話ができる世の中に戻れば」とコロナの収束を待つ。トレードマークの穏やかな笑顔で人々を元気付け、生まれ育ったまちの健康を守っていく。
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