共進中学校の同窓会会長を務め、母校を支援する活動を取りまとめる 川上 勝己さん 東蒔田町在住 69歳
つながりが夢叶える源
○…第14代目の舵取り役として、共進中学校を縁の下から支えている。3月25日に行われた終業式に出席し、卒業生の宮崎輝生さんが在校生に、自身が作った「横浜芝山漆器」を手渡す機会をサポートした。「卒業生と在校生の絆が地域をつくる。つながりの輪を広げていく取り組みができれば」とまちを想う。
○…日枝小、共進中の出身で、大学卒業後は横浜信用金庫に就職した。地元企業で働く中で意識するようになったのが「地域のつながり」。「何かと気にかけてくれるお客さんの存在が心強かった」と語り、その後の人生を大きく変えたという。15年間勤務し、情報サービスを手掛ける会社を経て、50歳のころに起業。ペット関連事業と認可保育園の運営を担った。「起業の際、今までの出会いが新たな道を切り拓いてくれた」
○…60歳を過ぎてから、前立腺がん、白血病を患い、完治後も定期健診を受ける。「(水泳の)池江璃花子選手が白血病と診断されたというニュースを見た2日後に自分も診断されて頭が真っ白になった」と振り返る。同じ病室で闘病する患者が亡くなる度に、死の恐怖に襲われたという。「無事に朝を迎えられることに感謝し、一日一日を大切に過ごすようになった」ときっぱり。日枝小に通う孫は3年後、共進中に進学予定。「孫が中学生になるのを見届けられるように元気でいたい」と前を向く。
○…趣味は世界の秘境巡りで、ベネズエラのエンジェルフォールなどにも行った。「世界5大陸に上陸した。次は南極大陸かな」とジョークが冴えるが、コロナ禍で断念した、イースター島に行きたいという夢は本物。「母校の子どもたちも夢に向かって突き進んでほしい」とエールを送り、自身も夢を叶えていく。
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