ボランティア団体「傾聴みなみ」の会長を務め、高齢者と意思疎通を図る 大沼 二三子さん 前里町在住 71歳
対話で個性引き出す
○…個人宅や地域ケアプラザなどを訪問し、高齢者とコミュニケーションを取る。それらの活動もあって、2017年、南区から高齢者福祉に貢献した人を称える表彰を受けた。「聞き役に徹し、会話に花を咲かせるのが傾聴の基本。トークバランスは相手が8割、自分が2割を意識している」と黄金比を語る。
○…ブライダルなどの仕事を経験し、60歳で定年を迎えた。第2の人生で新しいことに挑戦しようと、参加したのが傾聴ボランティアの養成講座だった。ブライダルの仕事をしていた時に新婦の話し相手となり、感謝の言葉をもらった経験が背中を押したという。2011年ごろに「傾聴みなみ」に入会し、昨年4月から会長を務めている。「傾聴は人とコミュニケーションを取る上で、基本となる。話を聞いてほしいという願望は少なからず誰にでもあると思う。皆さんの心が晴れると自分も幸せな気持ちになれる」ときっぱり。
○…障害がある子どもを学校まで見送るボランティアや、障害者支援を行う中村町の地域活動ホーム「どんとこい・みなみ」の保育ボランティアとしても活動。「人生経験豊富な高齢者の話だけではなく、子どもたちの話から得られることも多い。流行の遊びなどを聞くのが楽しいし、勉強になる」と微笑む。「会話でその人の魅力を知ることができる。十人十色の考え方を知って、ものごとを客観的にとらえる力が確実に養われる」
○…手品が特技。「大岡マジック愛好会」に所属し、腕を磨く。始めて7年、今では老人クラブの会員に教えられるほどの腕前に成長した。「いつか、傾聴ボランティアの訪問先でも披露できるといいな」とにっこり。対面でのコミュニケーションを大切に、地域の笑顔を増やしていく。
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