ひとり親家庭対象のイベントを企画した横浜南央ロータリークラブの会長を務める 柴崎 勝臣さん 港南区在住 47歳
生の声聞き、思いを形に
○…南区を拠点に活動する社会奉仕団体のリーダーとして組織の舵を取る。奉仕を受ける側のニーズに沿った活動を意識し、毎週土曜日に堀ノ内睦町地区で行われている「こども食堂」を支援するなど、子育て世代を応援する取組を進める。自身は2児の父。「子どもと親が経験を共有できる機会を作っていきたい」と親心を見せる。
○…大学は社会学部で環境学系のゼミに所属し、青森県六ヶ所村でのフィールドワークが印象に残っているという。村に原発ができた前後の生活などについて、地元住民に聞き取り調査を行った。「予想に反し、原発設置に対して賛成の声が多かった」と振り返り、”生の声”を聞くことが人々のニーズに応えるための材料になることを知った。「先入観だけで物事を決めつけるのは良くないことだと学んだ。時代や周囲の環境によって、人々の暮らしや考え方が変化すると思う」
○…行政書士と司法書士の資格を持ち、妻と二人三脚で上大岡で事務所を営む。横浜青年会議所で活動した後、2016年に横浜南央ロータリークラブに入会。初めて任された活動が芋掘り体験会の企画だったが、参加者が2人しか集まらずに中止となった。失意の中、励ましてくれたのが地域の人々。「イベントの参加を呼び掛けてくれたり、地域の皆さんには感謝しきれない」と話す。入会して7年目に入り、今ではつながりの輪が広がったという。
○…クラブの活動に参加した大学生との交流も深まり、イベントの様子をドローンで撮影するなどのアイデアを考える若者に「驚かされる」と感心する。「トライアンドエラーを繰り返しながら、地域の思いを形にしていきたい」--。固定観念に捉われず、まちの未来を動かしていく。
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