南区 人物風土記
公開日:2022.11.24
大岡健康プラザ内の「大岡地区センター」の館長で、住民交流を促す事業を進める
福島 敦さん
大岡在勤 64歳
「おもてなし」でにぎわい創出
○…大岡地区センターのリーダーになって5年目。22歳から定年まで横浜市の職員として働き、20回以上の異動を経験したことから「ようやく、業務の本質を理解する機会に恵まれた」と笑う。地区センターを家庭、職場以外の「サードプレイス」として位置付けて、住民のニーズに応える。
○…保土ケ谷区出身。「自分を育ててくれた横浜に恩返しがしたい」と考え、大学卒業後、横浜市に入職した。予算や防災関係の事務作業に携わり、担当した部署は20カ所に上る。ほぼ毎年、仕事内容が変わる中、揺るがなかったことが市民に向けた「おもてなし」の心。市民から寄せられる意見に耳を傾け、すぐには答えが出ないような行政の課題にも全力で向き合った。厳しい指摘を受けることもあったが、それらの意見をまとめる「コーディネーター」という自覚が芽生え、地元住民から生の声を聞く、地区センターの仕事にも生かされている。
○…自分のやりたいことを好きな場所でやるといった「個の時代」の風潮が強まる中、それに順応した施設運営が求められる。現役世代の利用を増やすため、テレワークができるスペースの開設といったアイデアを蓄積する。「公共施設という立場上、現場の人間だけでは決められないが、住民側の視点に立って発想を膨らませることが大切」ときっぱり。住民と行政がウィンウィンであることが理想だという。
○…2019年10月、大型台風が横浜を襲った際、大岡地区センターは臨時避難所となり、一夜を過ごす住民もいた。避難者から「慣れている場所で安心する」という言葉を掛けられたことがうれしかったと言い、独自性がある施設づくりが重要だと実感した。自主事業などに力を入れて、にぎわいを創出していく。
ピックアップ
意見広告・議会報告
南区 人物風土記の新着記事
コラム
求人特集
外部リンク
- LINE・メール版 タウンニュース読者限定
毎月計30名様に
Amazonギフトカード
プレゼント! -

あなたの街の話題のニュースや
お得な情報などを、LINEやメールで
無料でお届けします。
通知で見逃しも防げて便利です!











