南区 人物風土記
公開日:2022.12.15
ミニバスケットボールチーム「トリニティー井土ヶ谷」の監督で来年就任40周年を迎える
本間 修司さん
永田山王台在住 77歳
64年間の経験 次代に伝承
○…「ディフェンスをしっかり」―。真剣なまなざしで子どもたちを指導する。自身は元実業団選手で、バスケの楽しさと苦しさの両方を知る。「競技を続けていれば、どこかで壁にぶつかる。それを乗り越えようと努力することが成長につながる」ときっぱり。
○…山形県出身。中学からバスケを始め、高校卒業後に実業団チームの東芝(現川崎ブレイブサンダース)に入った。身長171cmでバスケ選手としては小柄だが、巧みなドリブルや正確なパスで勝利に貢献し、15部リーグだったチームを3部まで押し上げた。しかし、30歳のころに出場した全国大会のグループリーグで敗退して引退を意識。日本代表選手のプレーを間近で見て、「高さやスピードなど、どれを取っても敵わないと感じた」と33歳でユニフォームを脱いだ。
○…27歳で結婚し、永田山王台に移り住んだ。指導者を探していた「トリニティー井土ヶ谷」からオファーを受けて、1983年から指揮を執る。「子ども、保護者、指導者が三位一体となって活動するのが好き」とチームへの愛を語る。指導で重きを置くのがドリブルとラン。「ドリブルはプレーの基礎になる部分で、走れる選手は攻守で活躍できる」と話す。中学から身長が伸びず、高校からドリブルやスピードを重要視されるポジションに替わって苦労したという自身の経験が参考になったとも。
○…67歳で仕事をリタイアして時間に余裕ができたが、バスケ中心の生活は変わらず、Bリーグ中継を見るのが楽しみ。プロ選手がコートで見せる高度な駆け引きが指導に生かされるという。ブレイブサンダースのファンで、特に藤井祐眞選手を応援する。「ガッツがあるところが好きだね」と後輩の活躍を見守る。
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