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南区 人物風土記

公開日:2023.02.09

南センターの館長で、ゲートボールを通じた多世代交流企画を行った
田中 裕司さん
南太田在勤 64歳

人生100年時代の基盤に

 ○…南区内のゲートボールの競技人口は趣味の多様化などで減少の一途。高齢者の娯楽を守ろうと、子どもから大人まで楽しめるゲートボールイベントを職員らとともに初めて企画した。「施設を気持ち良く使っていただけるよう、おもてなしの心を持ち続けたい」と住民目線に立ってアイデアを膨らませる。

 ○…戸塚区出身。横浜市の職員を経て、4年前から南センターの館長を務めている。大学時代にみなとみらいの都市開発が進み、「横浜のまちづくりに貢献したい」と市役所に入職したが、「主に税務関係の業務を任されていたので、まちづくりに直接携わることはなかった」と笑う。南センターでは受付業務などで地域住民と交流することが日常茶飯事。大学時代に描いた夢が約40年の時を経て叶ったという。

 ○…人生100年時代。シニアの健康寿命を延ばせるようなイベントを意識しているといい、ウォーキング企画などで気軽に運動できる機会をつくる。「ただ散歩するだけではつまらない」と考え、有識者から地域の歴史を学びながら歩く内容にするなど工夫を凝らす。「介護予防や口腔ケアなど、生活全般に関わる支援を広げたい」。今年は南区制80周年。今年で80歳を迎える人を中心とした交流イベントを検討中で、楽しみを届ける努力を惜しまない。

 ○…登山が趣味。これまでに、日本2位の高さを誇る北岳などを登った。高山植物を撮影し、「会津駒ヶ岳で見たハクサンコザクラが特にお気に入り」とにっこり。最近は高校生の息子とともに、丹沢や奥多摩でテント泊を楽しんでいるといい、自然を愛する心は次代に引き継がれている。自然を大切にする穏やかな人柄で住民に寄り添い、様々な角度からまちづくりを担う。

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