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南区 人物風土記

公開日:2023.02.23

発酵マイスターで、麹を使ったアレンジレシピなどを教えている
大松 喜美さん
弘明寺町在住 45歳

学びが紡いだ「料理愛」

 ○…塩麹と醤油麹の造り方を教える講座を2月10日に初めて行った。開催場所が六ツ川のシニア向け体験施設だったこともあり、参加者は健康志向の高齢者がメイン。「ラカンカを使った甘味料が砂糖の代わりになるなど、皆さんから教わることもあって自分も勉強になった」と振り返り、調理の幅を広げるヒントになったという。

 ○…学生時代は自分で弁当を作り、専門学校卒業後は飲食店で働くなど、昔から料理が好きだった。しかし、25歳で結婚して子育てに追われるようになると、「台所に立つのが嫌になった」。そんな危機感を払拭しようと、3年前、 日本発酵文化協会の勉強会に参加し、麹造りなどを一から学んだ。パン作りが趣味で発酵食品が身近だったこともあり、「麹のことをもっと知りたい」という思いが芽生えた。さらに、地域活動に興味を持つ母親らを対象とした区民企画講座で出会った仲間たちの行動力に刺激を受けて、同協会の認定資格「発酵マイスター」を取得した。

 ○…発酵マイスター取得後も、娘2人の弁当作りが億劫になったことがしばしば。料理を純粋に楽しんでいたころを思い出そうと、「滋養ごはん」を学ぶ講座を受講した。丁寧かつ短時間で作れるレシピを教わったことで「手を抜いてはいけない」という固定観念を捨てることができ、発想力が養われたとも。

 ○…大学生の長女がアルバイトで帰宅が遅くなって外食することが増えたというが、「せめて昼食は体にやさしいものを食べてほしい」との親心から、今でも手作りの弁当を持たせている。「食のつながりが家族のつながり」と考え、夫と娘たちの健康を願う。最近、ぬか漬け作りを始めたといい、料理への飽くなき探求心を育む。

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