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南区 人物風土記

公開日:2023.03.09

歌や演劇で感性を育む英会話教室「ラボ・パーティ」を弘明寺町で主宰する
林田 晴子さん
港南区在住 60歳

「喜び合える時間」を共有

 ○…「子どもの可能性を広げたい」との思いで港南区と弘明寺町で「ラボ・パーティ」を主宰する。2児を育てた母親。自身の子どもは英語を使う仕事に就いていないが、歌や演劇を発表するラボ・パーティの活動で「失敗を恐れない姿勢」が育まれ、今の生活に生かされているという。

 ○…中区出身。外資系企業に勤めていた父親が外国人と話す姿を見ていたが、英語に興味がなかった。転機は大学受験に備えて通った進学塾。英語長文の解法を教えるだけではなく、物語の情景を楽しく解説してくれる授業を受けて英語が好きに。英文科を卒業し、26歳で結婚すると夫の仕事で米国へ。英語に多少の自信があったというが、「言葉が通じず苦労した」と振り返る。英語力を伸ばそうと、通ったのがマンハッタンの職業訓練学校。英語が母語ではない人々とボディーランゲージで意思疎通を図り、「難しい単語を使わなくても人は楽しい時間を共有できる」という発見があったといい、ラボ・パーティを主宰する原動力になったとか。

 ○…1年半の米国生活を経て、港南区に転居。長女が生まれ、3歳の時に体験で連れて行ったのが地元にあったラボ・パーティだった。英語を教えるだけではなく、キャンプなどで協調性を育む課程に魅力を感じ、指導者「テューター」になることを決心。約半年間の研修を受けてテューターになり、自身の子どもも指導した。今は2カ所で教室を主宰する。

 ○…助成金を活用し、9年前から自宅の一室で「ちいさな図書館」を運営。絵本など約800冊をそろえ、住民に貸し出している。「読書もラボ・パーティと同じく、感性を育むきっかけになれば」と思いを込め、「ともに喜び合える時間」をつくっていく。

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