南区 人物風土記
公開日:2023.06.15
6月から南永田団地で子どもの居場所「SUN SUN」を主宰している
荒木田 奈保美さん
永田みなみ台在住 65歳
まちの子ども 皆で見守る
○…「大人が子どもを見守り、多世代交流の場になれば―」。団地内の商店街にある「サロンほっとサライ」で毎月第1日曜日に地域の仲間とともに子どもが伸び伸びと過ごせる場を提供する。「まちの高齢化が進み、次世代の笑顔を守るのが重要」と話し、2児を育てた母親目線でまちの子どもを見守る。
○…永田台小学校のPTA副会長を務めていた縁で、1998年から放課後キッズクラブのスタッフとして働く。2009年から22年まで主任児童委員を務め、複雑な家庭環境にいる子どもと接してきた。昔、キッズクラブで指導した子どもが親になり、今は子育ての相談相手。同世代の子どもに比べて心身ともに成長が遅い子どもを心配する親には、「成長速度は人それぞれ。劣等感を持たずに子どもの個性を尊重してもらえれば」などの助言を送る。親の息抜きも大切だといい、子育て中からバドミントンサークルで汗を流す。
○…長女を妊娠中だった38年前、川崎から南永田団地に移り住んだ。知人がいない場所での子育ては不安だったというが、体調が悪い時に団地住民が薬を届けてくれるなど、まちの温かさに触れて不安はすぐに解消された。時代の変化もあり、地域のつながりが希薄化し、寂しさを感じることがあるが、住民と行政が地域課題を共有しながら意見交換を行う「地区懇談会」に参加する子育て世代の住民を見て、「まちの未来はまだまだ明るい」と希望を持つ。
○…山口県長門市出身。言葉が近い広島県出身の団地仲間の方言を聞くと、「なんだか心が落ち着く」と微笑む。団地に移り住んだころは生まれ育った長門のように隣近所が顔の見える関係だったという。「住民同士、気軽に助け合える団地をもう一度見たい」
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