｢また行きたい｣　原動力に

　○…利用者を笑顔にする施設運営を心掛け、職員・スタッフと一緒に自主事業のアイデアを出し合う。コロナ禍でイベントの開催が難しい中、地域住民が描いた絵画や写真を地区センターのウェブサイトで公開するなど、臨機応変に対応してきた。住民の「地区センターに行きたい」などの言葉がモチベーションを高めてくれるという。

　○…音響関係の仕事などを経て、２０１１年から永田地区センターで働く。「まちに根差した施設にしたい―」。町内会の行事に積極的に参加し、地域のコミュニティーを広げてきた。同センター主催の講演会の講師などは極力、地元住民に依頼するなど、「住民が主役」の施設運営を目指す。江戸時代の荷役制度「助郷（すけごう）」の伝承を目指す「永田村助郷伝承保存会」に史料を展示する場を提供するなど、住民団体の活動を応援。「歴史が詰まった永田を目に見える形で次世代に伝えていくお手伝いができれば」と思いが熱い。

　○…５年前から「地区センＳＤＧｓ」というテーマのもと、食品ロスの削減を促す取組や環境保全について理解を深めるイベントを継続して実施。マイクロプラスチックで万華鏡を作る講座を７月に予定するなど、子どもが環境問題に興味を示すように工夫する。「ＳＤＧｓに関連する取組を進め、施設の個性を大切にしたい」といい、にぎわいづくりの仕掛け人として挑戦を続ける。

　○…大岡川での釣りが休日の楽しみ。「みなとみらい周辺ではクロダイなどが釣れる。自然が豊かなところも横浜の魅力」と微笑む。週２回、南スポーツセンターでトレーニングに取り組み、健康体を維持する。「公共施設は安価で様々な体験ができる場所。地区センターに限らず、積極的に利用してほしい」