「全国警察柔道選手権大会」の女子70kg級で3位に入り、講道館杯の出場を決めた 岩永 ふくみさん 浦舟町在勤 24歳
「可能性は無限大」胸に
○…全国の警察官がしのぎを削る大会で3位入賞。警察官の業務に専念するため、2年間競技から離れていたが、ブランクを感じさせない力強い試合を見せた。学生や社会人のトップ選手が参加し、11月にある「講道館杯全日本体重別選手権大会」の切符を手にした。「学生時代の個人戦の最高成績が全国ベスト8だったので、その壁を乗り超えることができた」と達成感を味わう。
○…川崎市出身。「幼稚園生の時、先生を持ち上げていた」というエピソードの通り、子どもの頃から力自慢。小学1年で柔道を始めると、4、5、6年と県大会で優勝した。エリート街道を走ってきたが、高校時代、人間関係の悩みから転校を経験。塞ぎ込んでいた時期もあったが、転校先の指導者の「可能性は無限大」という言葉が心に響き立ち直った。「自分次第で道が拓けるという前向きな思考ができるようになった」ときっぱり。その言葉に背中を押され、警察官になるという夢を叶えた。
○…大学では北京五輪に出場した佐藤愛子さんに師事。寝技の打ち込みを連続で100本行うものなど、練習は過酷を極めたが、全国大会の団体戦で準優勝するなど、成長を実感したという。講道館杯には佐藤さんも仕事で訪れる予定だといい、「佐藤先生に成長した姿を見せられるよう、悔いを残さずに勝ち続けたい」と闘志を燃やす。
○…大学生の時、神奈川県警の女性として初めて講道館杯に出場した人の講演を聞き警察官を目指した。現在は浦舟町交番に勤務し、巡回連絡などで高齢者の安心・安全を守る。「柔道モード」の時は、目上の人にも臆さない姿勢を貫くが、普段は温和な性格で地域住民や同僚からも愛されている。強い体と心でまちの平和を守っていく。
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