南区 教育
公開日:2023.10.12
太田小学校
新調長半纏でソーラン節
創立150周年記念 実行委が寄贈
今年で創立150周年を迎えた太田小学校(丸山稔校長)で9月30日に行われた運動会で5、6年生が新調された長半纏を着て「ソーラン節」を踊った。創立150周年記念事業実行委員会から寄贈されたもので、真新しい衣装を身にまとった児童が力強く躍動した。
20年以上続く踊り
同校は20年以上前から運動会で高学年児童が「野毛節」と「ソーラン節」を合体させた「野毛ソーラン」を踊っていた。3年前からは3、4年生が野毛節、5、6年生がソーラン節を踊る方針にした。衣装は開始当初の保護者が手作りで縫い上げたものを使い続けてきたが、傷みが出ていたり、サイズが合わないものが多くなってきた。
地域住民などで組織される同実行委員会から150周年記念品の相談を受けた学校は、ソーラン節の衣装新調の希望を伝え、快諾された。
全国に広がっているアップテンポにアレンジされたソーラン節で踊るスタイルは、北海道稚内市の稚内南中学校が考案した「南中ソーラン」が原点。同校が踊る際の長半纏を参考にし、太田小では袖があり、丈が足元まであるものにした。藍色がベースになり、背中には海に波が立っている模様と大きく「太田」の文字を入れ、150着を用意した。
運動会では最後の種目としてソーラン節が披露された。校庭いっぱいに広がった児童は長半纏をなびかせながら、力強い踊りを見せ、集まった人から喝采を浴びた。
踊り終えた児童は新しい衣装に対し「とてもかっこいいので気分良く踊れた」「着心地がいい」などとうれしそうに感想を述べていた。
憧れの的に
同校の丸山校長は「子どもたちは新しい衣装をとても喜んでいる。4年生以下にとってはこの長半纏は憧れの的になった」と話し、「いただいた長半纏を大切に引き継ぎ、学校に寄せられる地域の皆さまの愛情と熱意を感じながら、力強いソーラン節の踊りを継いでほしい」と述べた。
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