南区 人物風土記
公開日:2024.01.18
糸縄神社で月2回、多世代交流の食事会「なぎさ食堂」を主宰する
高橋 祥世さん
六ツ川在住 76歳
心豊かに故郷見守る
○…コロナ禍で希薄化した地域のつながりを紡ごうと、地元住民に親しまれている神社を拠点とした食事会を昨年7月から主宰。手作りの弁当などを提供し、多世代交流の旗振り役として活動する。「隣近所が顔見知りだと、いざという時に助け合える。子どもから高齢者が集う食事会を目指したい」と思いが熱い。
○…井土ケ谷小、南中を卒業した地元っ子。子どもの頃、両親が自宅の一室をそろばん塾の主宰者に貸し出していたこともあり、にぎやかな環境で育ったという。当時は自宅周辺を川が流れ、牛小屋もあったといい、「今よりも自然に囲まれたまちも魅力的だった」と懐かしそうに語る。
○…49歳の時、六ツ川東台自治会で初となる民生委員に就任。自治会長は昨年3月で降りたが、民生委員は現職で高齢者の見守り活動などに取り組む。六ツ川一丁目コミュニティハウスで開かれる、高齢者の食事会「おしゃべり会」がコロナ禍で年12回から3回に減ったことが「なぎさ食堂」を始めたきっかけの一つ。以前に一人暮らしの高齢者宅に食事を届ける取組を行い、家で倒れていた人を何回も発見した。その経験から、なぎさ食堂に来る予定の住民が見られない時は、すぐに家に電話をかけるなどの配慮を忘れない。
○…父親の「お金がなくても心は豊かに」という言葉がモットー。「自分よりも裕福な人を羨んでも仕方がない。気持ちに余裕があれば人間関係が良くなり、楽しく暮らせる」ときっぱり。東台自治会には、子ども会や老人会はないが、地域行事に協力的な子育て世代が多く、明るい兆しが見えるという。まちで暮らす外国人にごみの捨て方を教え、日本人との架け橋となる外国人住民もいるなど、国際色豊かなまちにも期待を寄せる。
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