「保土ケ谷・神奈川新聞スタジアム」の運営と管理にあたる 山崎 操さん 藤沢市在住 60歳
心待つ「球児の笑顔」
○…高校野球の聖地ともいわれ、すっかり新しいネーミングも定着してきた「保土ケ谷・神奈川新聞スタジアム」。間もなく始まる夏の甲子園へと続く激戦に備え、コンディションを整えている最中だ。「安全を第一に、調整を進めています」と語る顔は頼もしい。
〇…高校野球シーズンに合わせ外野の芝張り替えやベースの新調などを手配。また電光掲示板を国際基準に沿った表記に変更する工事や、選手向けストレッチスペースの新設、さらには臨時駐輪場の拡張を行うなど球児と来場者が快適に施設を利用できるよう随所に気を配る。万全を期して警備員も増員し、あとは本番を待つだけだが「当日まで混雑具合はわからない」と気の抜けない様子で話す。
〇…高校を卒業後、定年まで県内各地の土木事務所に従事。今年4月から県立保土ケ谷公園の園長に就任した。「根っからの技術屋なんですよ」と日に焼けた顔で笑う。若い頃から古くなった橋の架け替えや道路の整備、地震対策などに幅広く関わっており「後世に残る仕事はやりがいも大きかった」と当時を振り返る。「限られた予算のなかでいかに住民が暮らしやすくなるものを作れるか」という想いは今も変わらない。こうした利用する側に立った心遣いは、今月予定されている職員向けの防災訓練にも反映されている。プール開きに合わせた初の訓練として、内容を消防署と相談しながら一から計画。利用者の安全のため、緊急の通報や救命の方法を再確認し、災害時などに備える。
〇…現在は園内のゴミ拾いをしつつ、訪れた人と交流することが楽しみなのだとか。「利用者の声を聞けることがこの仕事のいいところ」とすっかり園長の顔だ。自身もテニスが趣味で、テレビもスポーツ観戦がもっぱら。「でも、高校野球が開催される日は園内のパトロールが最優先ですよ」と頭の中ではすでに賑わう球場と笑顔の来場者たちがイメージされているようだ。
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