開館10周年を迎えた川島地域ケアプラザの所長を務める 早川 尚希さん 川島町在勤 38歳
「ケセラセラ」の精神で
○…「10年かけて地域の皆様にケアプラの存在を知ってもらうことができた。相談件数は増えている。顔の見える関係を深め、『あってよかった』と思われる存在にしていきたい」。コロナ禍で地域住民との対話もままならない状況下にも、「見守りの目が温かいこの地域性を生かし、見守りのネットワークを広げることができれば」と前を向く。力強く語るその姿に、実直な人柄がにじみ出る。
○…高校2年生の頃、父親が体調を崩し入院。漠然とした不安にさいなまれたていた青年の気持ちを察した看護師から受けた「寄り添いの姿勢」に救われた。ここが人生のターニングポイントとなった。「人のために寄り添える仕事に就きたい」。大学で福祉を学び、社会福祉士の資格を取得。卒業後、後に川島地域ケアプラザの指定管理者となる社会福祉法人に就職し、10年前の開所時から福祉サービスを必要とする地域の人の相談に応じ、助言や援助を続けてきた。
○…仕事柄、デスクワークが多く、30歳を過ぎた頃から運動不足解消を兼ね神奈川区内の自宅から自転車で通勤。現在の「愛車」はロードバイクと呼ばれる競技用自転車で、休日には湘南方面や羽田方面まで足を伸ばすこともしばしば。「無心で風を感じながらペダルをこぐ、この時間が至福の時」だ。
○…常に心に置く言葉がある。「ケセラセラ」。日本語で言えば「なるようになるさ」というスペイン語だ。コロナ禍でイベントやサロンの開催ができず、地域住民との交流が図れないなど、「難局」ともいえる状況の中、迎えた新たなステージだが、強風に吹かれる柳の枝のような、しなやかさと、持ち前の忍耐強さで、この局面を打開する。
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