滝ノ川あじさいロードの整備を行う「花咲かせ隊」発起人のひとり 西窪 弘忠さん 峰沢町在住 85歳
第二の人生「ひと花」咲かせ
○…峰沢町にある滝ノ川あじさいロードの手入れを行う「花咲かせ隊」発起人のひとりとして2000年の遊歩道整備時から20年以上にわたり、水やりや草むしり、剪定といった手入れを続けている。06年には国土交通大臣表彰を団体として受賞するなど、地域のために長年活動してきた。「隊員の平均年齢が80代だから、とにかく草取りが大変だよ」と苦労を語るが、2時間かけて行う毎週木曜の定例作業以外も「体が許す限りは」と手入れに勤しむ。
○…約800mある遊歩道の左右には、定番のセイヨウアジサイからピラミッド型に咲く北米原産の品種、花の周りにだけ色を付けるものなど、種類もバラバラのおよそ800株のアジサイが連なる。今年は3年ぶりに、ここを会場としたあじさい祭りが復活。来場者に配るアジサイの苗木は例年剪定した枝木を自宅の庭で育ててきたが、今回は寒波で多くの苗が冬を越せず。それでも「楽しみにしている人がいるから」と例年に近い個数を集めた。
○…生まれた時から峰沢町育ち。遊歩道がまだ農業用水だった頃は、山と田んぼと畑がある風景だった。公務員を定年退職後「地元に還元しなければ」と考え浮かんだのが、街を彩る植栽のスキルを磨くこと。「長い間住んでいて、植物も嫌いじゃなかったからね」と始めたばかりの「花咲かせ隊」の活動に役立てばと第二の人生として園芸の仕事に再就職。文字通り全くの畑違いだった県立公園の管理などを10年間にわたって務め、園芸の技術を学んだ。
○…妻とふたりで暮らす自宅の庭には、サツキの花の盆栽が。「昔のブームの頃は何百鉢とやっていたけどだいたい処分しちゃった」というが、残った数鉢は今も花を咲かせている。
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