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保土ケ谷区 人物風土記

公開日:2023.04.13

保土ケ谷警察署の新署長に就任した
河鍋 勇二さん
川辺町在勤 59歳

住民の安全安心のために

 ○…3月13日付で保土ケ谷警察署の第77代署長に就いた。来年1月には還暦を迎える。役職定年前の「集大成」となる一年に「区民の皆さんと一緒に、安全安心を実感できる住みやすい街にしていきたい」と語る。区内では昨年0件だった交通死亡事故が3月末までに3件発生。通り魔事件など暮らしに不安を感じる事件も起きている。着任にあたり、署員には「今できることを後回しにせずやりきる。それが住民のためになる」と呼びかけた。

 ○…小田原市出身。横須賀の陸上自衛隊高等工科学校を卒業後は自衛官となったが「国を守るのも県を守るのも一緒だ」と当時の上司から快く送り出され、刑事だった父の背中を追って20歳で警察官に転身した。「悪い人間が良い人を蝕むのを防ぎたい」という父親譲りの正義感の強さを胸に、県警捜査第一課や暴力団対策課、組織犯罪対策本部などを歴任。凶悪犯罪と対峙した。

 ○…昨年初めて署長を務めた座間警察署での一年は「非常に新鮮だった」と振り返る。刑事として長年「犯人を捕まえる」視点で物事を見ていたが、事件の発生を防ぐためには何をしたら良いかと、一つの事案を広い目で見るようになった。その上で「我々警察官の存在理由は『住民のため』。相談しようと思われる、拠り所にならなければいけない」と力強く語る。

 ○…妻に「一つに減らして」と言われるほどの多趣味。そんな家族との暮らしを離れ、座間時代に続いて署長官舎に持参したのは「ぬか床」。25歳から育て続け、ショウガや甘酒、青梅を入れるなど工夫を凝らしている。大好きだというカブをはじめキュウリ、ナス、大根…自慢の漬け物は、長年に渡る朝食の「相棒」だ。

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