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保土ケ谷区 コラム

公開日:2024.02.08

vol.511
ミルキーJr.モカ Jr.モネのほどがや
「春の足音」文/ささきやすえ(区内在住・フリーライター)

 ボクはミルキーJrモカJr モネ。瀬戸ヶ谷町に住む1歳のミニチュアシュナウザー。春の足音を近くに感じる言葉に「雨水(うすい)」があるね。季節の移り変わりを知るために太陽の動きに合わせて一年を約15日ごとに24に分けた二十四節気。その一つが「雨水」。意味としては「雪が雨に代わり、草木が芽吹き始める」というもの。2024年は2月19日から3月4日が「雨水」。

 「雨水」の頃の季節を表す言葉があるよ。「三寒四温」「春一番」などはよく耳にするでしょう。「三寒四温」は、寒い日が続いていたかと思うと温かくなり、また寒くなり、その繰り返しで、冬から春へと季節が移っていくという様子。晩冬を指す冬の季語になっているけれど、実際には、日本では早春に低気圧と高気圧が交互にやってきて、寒くなったり暖かくなったりと周期的な変化を起こすため、そのような寒暖の変化がはっきりと表れる2月終り頃から3月初めの春先に使われる言葉となっている。

 「春一番」は、2月4日の立春から3月21日頃の春分の間に、南寄りの毎秒8m以上の強い風が発生した場合の表現のようだね。春一番が吹く頃は、強風により日本海側では海難事故や雪崩が発生する可能性が高まる頃でもあるの。穏やかな印象を受けるけれど「急発達する低気圧」を表現している言葉。強烈な南風が複数回発生した場合には「春二番」と表現するのかな、と思ったけれど気象庁では「春一番」しか表現しないそうだ。

ボクは風の強い日の散歩は苦手。口のあたりに落ち葉が飛んできて纏わりつくと困ってしまうよ。

次回「春の足音【2】」

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