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保土ケ谷区 コラム

公開日:2026.07.30

日蓮宗樹源寺 権住職 日比(ヒビ)宣仁(センジン) 連載63 法話箋 〜鹿苑〜 「ののさまはしっている」

 仏教系の幼稚園では、『しっている』(作詞:賀来琢磨(かくたくま) 作曲:本多鉄磨(ほんだてつまろ)という童謡が園児によって歌われます。歌詞は、「ののさまは、口ではなんにも言わないが。ぼくがしたこと知っている。しっている。ののさまは、口ではなんにも言わないが、あなたがしたこと知っている。しっている。」です。「ののさま」は、仏を呼称する幼児語でしょう。この謠(うた)では、仏は常に私たちの行動を知っている、ということが述べられています。園児たちがイタズラをしないよう、戒める意味が込められているのでしょう。仏教には、「己心中(こしんちゅう)の仏」という考え方があります。私たちの心の中には仏がいて、常に私たちの行動や言動を記録し、その記録された内容は再び私たちの心から出てゆき、それ相応の現実世界を作り出す。といった思想です。誰が見ていずとも、私たちの行動や言動は私たち自身の心に記録され、その心は私たちに報いとしての現実世界を提供し続けるのです。

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