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保土ケ谷区 人物風土記

公開日:2025.02.27

飲食を通じてイタリアの食文化を発信し、地域社会を豊かにする
兼田 武和さん
新桜ケ丘在住 49歳

人と地域を食でつなぐ

 ○…「食を通じて人と地域をつなぐプラットホームのような店を運営したい」と思いを口にする。現在は岩間町のカジュアルイタリアンfragrante fragolaの代表を務める。地元農家の野菜を使用するなど地産地消などにこだわり、3月に天王町駅すぐの星天qlayEゾーンにオープンするfragrante tipicoの出店をきっかけにUNA PASSIONE(株)も立ち上げた。

 ○…新桜ケ丘生まれ。母方の祖父が西区で料亭を営んでいたことで幼い頃から飲食業に携わってきた。地域に根ざした経営を間近で見たことで漠然と「将来は店を持ちたい」と考えるようになったという。就職活動中に自身と向き合い、「食の世界」へ進むことを決めた。

 ○…和食職人を目指し懐石料理店で腕を磨いた後、親戚の紹介でロンドンのイタリア料理店に勤めることに。しかし、勤務初日に遅刻。怒られると思ったが「座ってカプチーノを飲みな」と勧められたことに驚いたという。厳しい和食の厨房とは違ってイタリアンのキッチンはとにかく明るく、「イタリアの文化を日本に広めたい」と考えるきっかけとなった。

 ○…10年ほど前に始めたキャンプで忙しい日々を気分転換している。魅力は「非日常の空気感」と一言。湖でサップをしたり、ダッチオーブンで焼いたローストチキンを家族に振る舞うなどして楽しんでいる。新店舗では「地域が豊かになるように」と周辺のケーキ屋や花屋から商品を仕入れる。頭の中で思い描いている夢は、カレーライスやラーメンのように「パスタを国民食にしたい」ということ。イタリア料理とイタリアの文化を1人でも多くの人に届けたいという気持ちが変わることはない。

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