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保土ケ谷区 コラム

公開日:2025.07.17

日蓮宗樹源寺 権住職 日比(ヒビ)宣仁(センジン) 連載51
法話箋 〜鹿苑〜
「化他行について」

 「生きる為(ため)に仕事をしている」と考える人は少なくないでしょう。しかし、「生きる為に仕事をする」のであれば、何の為に生きる必要があるのでしょうか。この点について、夢を追い求める為、子育ての為、美食の為、素敵な景色を見る為等、様々な考えがあると思います。こういった、自分なりの目標を持って生きる人は、生きる為に仕事をすると考える人よりも充実感を味わう機会が多くなります。しかし、目的に向かって邁進(まいしん)してゆくうちに自分本位になり、自分の欲求のみを満たす為に生きてしまうと、その人の心は狭くなり、充実感はいつしか不満に変わります。仏教では私たちの行うべき修行として、化他行(けたぎょう)を説きます。これは、他(た)(周囲の人々)を教化(きょうけ)する(導く)という意味です。自分本位の考えを捨て、人の為、社会の為に自分ができることを極めていく、と言い換えられるでしょう。私たちは、周囲の人々を幸福にする為に生きていくべきだと想います。

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