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保土ケ谷区 社会

公開日:2026.08.20

横浜市環境科学研究所 豊かな都市を次世代へ 設立50年 所長に聞く

  • 取組を紹介するパネルと吉田所長。各区でパネル展も順次実施している

    取組を紹介するパネルと吉田所長。各区でパネル展も順次実施している

  • マイクロプラスチックを採取=同研究所提供

    マイクロプラスチックを採取=同研究所提供

 市の環境保全に向けた調査研究を担う「横浜市環境科学研究所」=神奈川区。公害問題から地球温暖化・脱炭素まで時代の変化に対応しながら都市の環境保全に努めてきた。今年で設立50年を迎えた同所の吉田美緒所長に、これまでの歩みや事業内容、市民との連携、今後の展望を聞いた。

公害問題背景に

 ――設立の経緯を教えてください。

 「前身となる公害研究所は、高度経済成長期における京浜臨海部の工業化などに伴う公害問題に対応するため、1976年に設置されました。科学的根拠に基づいた調査・分析を通じて公害対策や行政施策を支えてきたのが始まりです」

 ――現在はどのような事業を実施していますか。

 「工場排水や大気環境、マイクロプラスチックの調査などを行う『試験検査・環境危機管理対策』。山下公園前海域での環境改善やモニタリングに取り組む『豊かな海づくり』。市内36カ所での気温観測などで熱環境を調べる『都市の暑さ対策』などです」

小学生も調査

 ――市民と研究所の関わりを教えてください。

 「代表的な取り組みとして、2013年度からスタートした『こども いきいき 生き物調査』があります。具体的には、子どもたちが1年間のうちに近所で見かけたり、鳴き声を聴いたりした身近な生き物について、調査票にチェックを入れて提出してもらうものです。継続して調査することで、環境の変化や地域ごとの違いが浮かび上がってきます。子どもたちが自分たちの暮らす地域の自然に興味・関心を持つきっかけづくりにもなります」

 ――今後、どういった取り組みに力を入れていきますか。

 「時代とともに環境問題は変化します。行政の研究機関として市の施策へ確実にフィードバックし、その成果を市民の皆さまに実感していただけるよう努めます」

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