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公開日:2026.08.20
保土ケ谷区法泉在住 小川仁司さん 剣道八段を取得 合格率1%の難関
法泉在住の小川仁司(ひとし)さん(68)が、剣道最高段位の八段に合格した。5月1日に京都府で行われた審査会で、受審者1042人のうち合格者わずか9人という狭き門をくぐり抜けた。「帰りの電車の中で、やっと実感が湧いた」と話す小川さん。「八段に受かったとはいえ、今すぐに何かができるわけではない。この段位にふさわしい人間になるよう、自分自身をもっと磨いていきたい」と前を見すえる。
剣道八段審査会は春夏秋で各2日間、年に6回実施され、所定の条件を満たした七段取得者のみが受審できる。一次審査でグループに分かれ、「立合い」と呼ばれる実技を実施。合格すると二次審査で再び立合いを行う。そこで合格した人は、「日本剣道形」の演武を披露し、合否が決定する。合格率は毎回1%前後。全国から計5502人が審査を受けた昨年度も合格者は45人と、剣豪たちの前に高い壁として立ちはだかる難関だ。
小川さんは今回が15回目の挑戦。過去4回、一次審査を通過したことがあったが二次は突破できなかった。合格に向けて強い思いで臨んだ今回、受審者1042人のうち1割程度が一次を通過。その中に、小川さんの名もあった。
厳粛な空気に包まれた二次審査。「普段できないことは本番でもできない。格好つけずに、自分ができる最大のパフォーマンスをしよう」。立合いの攻防では相手の心が動き始めた瞬間を捉え、迷いや恐怖を捨てて打つ「捨て身」で面を打ち抜いた。自分の番号が手書きされた合格の発表を目にしてもすぐには現実を受け入れられず、「帰りの新幹線でたくさん連絡が届いて、ようやく受かったことを実感した」と笑顔を見せた。
「剣道は人生」
岩崎中学校出身。本格的に剣道を始めたのは、東海大相模高校時代。団体では県で優勝して高校総体に出場。そのほか、県剣道祭で優秀選手賞を4度受賞するなど、輝かしい経歴を持つ。神奈川県警察を勤め上げ、現在は港南区にある市立笹下中学校で部活動指導員として後進を育てている。
最高峰の八段となった今、「剣道は人生」と捉える。「七段までは趣味と思っていたけれど、八段になったからには、責任を持ち、段位にふさわしい人間を目指していきたい」と抱負を語る。
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