鶴見区 人物風土記
公開日:2011.11.10
12月にプロデビューする高校4冠ボクサー
松本 亮さん
向井町在住17歳
5年後は最強の王者に
○…インターハイや国体、選抜の舞台で全国の並居る強豪を倒し、高校4冠を達成。先月25日にはプロ転向を表明した。オリンピック出場や大学に進学して実績を積むことも考えたが「いち早くプロとして世界の舞台に立ちたかったので転向を決意した」。プロの世界では元世界チャンピオンの内藤大助選手などがしのぎを削るフライ級のリングに上がる。
○…小学校3年生の時、当時WBCバンタム級の王者だった辰吉丈一郎選手対ウィラポン選手の一戦をテレビで見て憧れた。元ボクサーの父親を説得し、当時住んでいた川崎区浅田から程近いジムの門を叩いた。初めて行うミット打ちなどは「楽しくすぐに虜になった」。小学6年生の頃には、更なるレベルアップを目指し、当時WBC世界スーパーフライ級王者の川嶋勝重選手などを輩出した大橋ジムに移籍。週6日、1日3〜4時間のトレーニングに励み、中学3年生の時にはU―15ボクシング大会で初めて全国優勝を果たした。ボクシングスタイルはボクサースタイルで足を使いながら機を見て強打でたたみかける。これまで積み重ねた戦績は56戦53勝(39KO)3敗。
○…横浜高校に通う。プロ転向表明後は、高校の友人や、地元の友人から激励のメールを数多くもらった。「友人などからの温かい言葉は本当にうれしかった。今年12月に予定しているプロデビュー戦では、絶対に勝ってまたみんなに勝利を報告したい」と意気込む。
○…夢は23歳までに世界チャンピオンを獲ること。「今はまだスタートラインに立っただけ。本当の戦いはこれからなので、トレーナーや会長の言葉を信じて、今まで以上にしっかり練習して実力をつけたい」。目標は、V10を達成した元WBCバンタム級王者長谷川穂積選手。「長年王者で居続けられるような誰もが認める強いチャンピオンになりたい」。最強の王者への道のりを今まさに歩み始めた。
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