EV(電気自動車)タクシーの普及を目的に、済生会横浜市東部病院で4月18日、全国で初めてとなるEVタクシーと従来のタクシーを交互に配車するシェア乗り場の実証実験が始まった。
実験は、神奈川県や横浜市、県タクシー協会、日産自動車などが協力し実施するもの。タクシー利用が多く、区内にEVタクシーを導入している東宝タクシーと日野交通の2社があることなどから東部病院が選ばれた。実験前7台あった待機所の2台分をEV専用として変更。7月20日まで継続し、利用者やドライバーへのアンケートなどから有効性を図る。
導入のハードル高く
県内のEVタクシーは計53台と、県が掲げる目標100台の半数にとどまっている。EVは環境性に優れ、電気代が安いなどメリットがある反面、1回30分程度の充電が日に2回から3回必要となり、営業ロスが大きいなどのデメリットもある。そのため、タクシー業界への普及が進んでいないのが現状だ。
東宝タクシーの大野慶太専務は、「航続距離も短く、通常の流しは厳しい。だが、静かで良いなど、利用者の評判はいいので、多くの人がEVに触れるきっかけになれば」と話す。
また、県蓄電推進課は、「普及にはタクシーの台数増加が不可欠。今回の実験で利用者の声を集めたり、短距離でのEVの有用性を広めるなど、業界、利用者双方に良い取り組みになれば」と普及への第一歩に期待をかけている。
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