米屋を彩るアート 趣味高じて展示
いくつものバラの花と独特の模様が華やかな彫刻作品。実はこれ、スイカ。しかもなぜか米屋の店先で麗々しく飾られている。作者は一体誰なのか。
作っていたのは、上末吉1丁目にある小林米店の小林泰知さん。6年ほど前から趣味で果物や野菜、石鹸などに草花などの模様を彫刻するタイの伝統技法カービングを始めた。「作品を作るとみんなに見てもらいたくなって。家族にも勧められて店頭に出すようになりました」
本場タイでは食卓やパーティーなどに用いられテーブルに彩りを添えるというカービング。通行人はそのあでやかさについ目を奪われる。特に登下校する近所の幼稚園生や小学生が見て行くそうで、思わず繊細な彫りに手を伸ばして触ってしまう子もいたという。周囲から「うちでも飾りたい」と言われることも。数年前、評判を聞きつけた近くの信用金庫の支店長から依頼され、店内展示をしたこともあるという。
店頭に出しているのは夏の間だけ。見栄えのいいスイカやメロンが手に入れやすい時期だからだという。痛みが早いため、展示期間は2日ほど。今しかお目にかかれない芸術作品だ。
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